タイでコロナ感染するとこうなる その3

2022年08月20日

刑期満了

 10日間の刑期を終える前日、とにかく最短で日本に帰るための予定を考える。

 最終日は昼の12時までに出ろと言われていたので、7時に出ることにした。後で判明したが10時~12時の間に出るルールだったようだ。そんなん聞いてないから知らんしな。

 9時のPCR検査を予約、前と同じMedConsultだ。10時までに検査を受ければその日のうちに結果が出るのでその後の予定が組みやすい。陽性発覚直後、日本大使館に電話して聞いたときにPCRだと擬陽性みたいなのが出続けるパターンがあるらしい。その場合は抗原定量検査の方がいいと言われて、おすすめの病院も教えてもらっていたが、後者の方は早めに予約しないといけないらしく前日の夜では間に合わなかった。

 あと必要なのは釈放後のホテルと帰国便の手配だ。帰国便は陰性を出さないことには話にならないので翌日以降になる。ホテルはプロンポン駅前でとりあえず2泊とった。

 翌朝予定通り7時にホテルを出る。フロントも受け付けも何もないので勝手に出るだけだ。ほんとは10時までいなきゃいけないので何か手続き的なものがあったかもしれないが。ホテルから出ると全く土地勘のない謎のエリアなのでタクシーを捕まえないといけない。こういう時便利なのが『Grab』。タイ版のUberみたいなもん。結構便利なのでまた別記事で紹介しようと思う。

 タクシーでトンローまで向かう。プロンポンの隣の駅だ。なぜここかと言うと、病院の近く、かつロッカーがあるからだ。

 ロッカーに荷物をぶっこみ、そのまま検査へ。予約時間よりだいぶ早かったが、MedConsultは予約時間はガン無視なので早めに着こうが問題はない。検査を終え、あとは結果待ち。夕方頃には結果が出るはずだ。

 ホテルにチェックインし、まずやらなきゃいけないことがある。シャワーと歯磨きだ。10日ぶりのシャンプーは生き返るようだったが、代わりに備え付けのドライヤーが1、2分程で天に召されてしまった。タイでのドライヤーはさほど重要アイテムではないので、特にダメージはない。なぜなら外を5分ほど歩けばそこそこ乾くからだ。

 検査結果が出るまではとにかく気が抜けないので、結果メールが来るまではとにかくじっとしていた。その後、夕方5時ごろメールが届く。メールのタイトルは『PCR Result』。この時点でほぼ勝ち確定ではある。が、「まだ陰性とは言ってませんけど、」の可能性もあるのでPDF確認、『Not detected』陰性である。


帰国がこんなにうれしかったのは初

 帰国便は翌31日の深夜発ZIPAIR、翌8月1日の早朝成田着。

 陰性は出たもののまだ喉の調子は悪いので結構咳は出る。この状態で飛行機に乗ったら周りから白い目で見られるなー、と気になっていた。

 たまたま乗客が少ないからなのか、意図的に制限してあるのかはわからないが、搭乗すると隣の人とは一席間隔を空けて座るようになっていたので、だいぶ気が楽になった。加えて、結構咳してる人が何人かいたので、少し不謹慎かもしれないが仲間がいるようでさらに気が楽になった。乗客数制限してるのならZIPAIRはマジ神である。エアアジアとはわけが違う。


帰国後

 成田到着後の行動は以下のとおり。

 8時50分台の成田発京成線で日暮里へ、山手線で新宿へ、小田急で自宅へ。その日は

疲れ果てているのでそのまま爆睡。夕方頃多少コンビニ行ったり店に行ったりしたものの翌日2日夜まで大した活動はしていない。

 数日後、COCOAから通知が届く。「1日9:00から2日9:00の間で46分間陽性者と接触あり」となっている。この期間内で46分も同一人物と接近してたのなんて京成の成田~日暮里間しかありえない。完治直後なので感染することは考えられないとは思うが、一応形式上は濃厚接触者の可能性有となるのだろう。

 海外隔離されて帰国後数時間で陽性者と接触となるとなんとも複雑な感情である。

 個人的な感情としては、「感染者国外に締め出してるくせに国内感染者爆増しとるやんけ」とか今のシステムに対して不満しかないのだが、これも自分勝手感全開のいちゃもんだという自覚はそれなりにあるので許していただきたい。


おまけ

 後になってなんとなく感じたことだが、病院の仕事はおそらく軽症であれば基本的には検査までなんじゃないかと感じた。強制的に隔離されるわけではなく「陽性ですよ、あとは自分で勝手にどうぞ」みたいな。日本も同じ感じだろうか、よくわからんが。

ただその場合、自分みたいな旅行者は自身で隔離先を確保する必要があるので、おそらくこの難易度が半端ない気がする。ホテル側はどこも嫌がる。診察を受けた病院に無理やりにでもどこか用意してもらった方がいいだろうと思う。